もしかして……



そう思い、最後の力を振り絞ってふすまを開けた。
すると一斉に中の人の視線が私に集まった。




育「若葉…?」



「育斗……。


っ……お話があります!!」



私は育斗と似ている父親らしき人の目を見つめ、はっきりとした口調で言った。
そう言ってすぐ見張りに腕を掴まれ部屋から出されそうになった。



必死で耐えようとしているがやっぱりかなうわけがない。





「っ……私、育斗と付き合わせてもらってます!!」





すると見張りの力が弱まり、その場にいた私と育斗以外の全員が驚いていた。
そりゃそうだよね、制服着てる子供と組長が付き合ってるだなんて信じられないよね。




育父「…育斗、本当か?」



育「あぁ。
さっきから言ってんだろ?
付き合ってる女がいるってよ。」




育父「若葉さん…だったか?」



「はい。」



育父「悪いが育斗とは別れてくれ。
育斗にはもう相手が決まっている。」




そう言われると思った。
けどそんなので簡単に諦めらないっ…





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