現在午後1時
花森組では丁度今顔合わせしている最中だろう…。
そして私は制服を着て門の前に立っている。
キャバ嬢の格好にしようか悩んだけど、育斗と付き合っているのはこっちの私だから制服にした。
「よし!!」
気合いを入れ直して私は花森組をおしかけた。
が、案の定見張りの人がいた。
見張り「餓鬼がくるとこじゃねぇ。
さっさと帰れ。」
「私は育斗に用があるの。」
見張り「組長は今大事な面会中だ。」
「いいからさっさとどきなさいよ!!
私はあなたじゃなくて育斗に用があるの!!」
見張り「どくわけねぇだろうが。」
こうしている間にも話は進んでる…
こうなったら強行突破しかないよね。
私は思い切って見張りの間を走り抜けた。
驚いたせいか一瞬見張りの人が固まったけどすぐに追いかけてきた。
見張り「待てや餓鬼ぃ!!」
「待てって言われて誰が待つかじじぃーっ!!」
必死で逃げて家の中に入り、勘に頼りながら育斗の場所を探した。
あ、もちろん靴は脱いだよ。
……揃えてないけどね。
体力の限界が近づき、見張りにもう少しで追いつかれるという所で何故か1つの部屋のふすまが目に入った。
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