「私達、別れよう。」
育「は…?」
「今まで色々ありがとう。
本当に助かった。
でも良く考えたら私と育斗とは住む世界が違うんだよね。
私さ、本当に育斗の事好きなんだ。」
育「俺だって若葉の事大好きだ。」
「ありがと。
……だからこそ私は育斗にとって1番良い方法を選びたい。
組の事は私より婚約者の方が理解してると思うし、支えることだって出来る…。
育斗にとって良い事でしょ?
それに今更婚約解消なんて出来ないと思うし。」
育「俺にとって1番良いのは若葉といることだ!!
勝手に決めんじゃねぇよ!!
それに婚約はぜってぇ白紙にしてみせる。
だから別れるなんて言うなよ……。」
別れたくないよ。
本当はずっと一緒にいたい……でもそんな簡単な問題じゃない。
「私は愛人になるつもりはない。
今までありがとう。
……さようなら。」
私は走ってその場から去った。
後ろから何度も名前を呼ばれたが振り返りはしなかった。
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