お店のドアまで見送りするためについていった。



「連日来てくださってありがとうございます。」



育「明日も来る。」



「わかりました。
楽しみにしてますね?」



育「なぁ、魅姫はどんな男が好きなんだ?」



「どのような…とは?」



育「例えば…容姿がいいとか、何かねぇの?」



…実は今まで生きてきて彼氏というものが出来たことが無いので改めてそう聞かれるとわからない。
私は率直に思ったことを言った。



「…正直そういうのは無いです。
容姿がよくても中身最悪な人とか論外ですし、逆に中身が最高でもありえないほど容姿が悪いのも嫌ですし…。


はっきり言える事は私が好きになった男性が、私の好きなタイプになります。」



最後は笑顔で言い切った。
そんな私の言葉に納得したのか、満足げな顔をして店から出て行った。





ボーイ「魅姫さん、指名が入りました。」



「今行きます。」




それからも仕事は続いた。
何人もの人の誘いをきっぱり断りながら、お客さんの癒しになろうと話を聞いたりアドバイスをしたりした。







それから約1週間…




花森様は毎日来た。
……組長が毎日ここへ来て大丈夫なのだろうか?
そんなこと思いながらも一生懸命接客をした。





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