そんな育斗の声に五十嵐は全く驚かなかった。






五『……ふざけてんのはどっちだよ。』



育「あぁ?」



五『これから先、こんなことなんて山ほどある。
特にお前はトップに立ってんだ。





……守りもできねぇくせに一般人に手出すなや。』



育「俺は若葉を守れる力がある!!」



五『そーかそーか。




……気が変わった。
悪いけど若葉ちゃん喰わしてもらうわ。』



育「てんめぇ!!」



五『守れる力あんだろ?
だったらやってみろよ。』




そういって一方的に電話を切った。
電話が切られて、育斗は車の窓を悔しそうに殴った。








育「急げ……






急いで五十嵐組に向かえぇぇっ!!」








車の中という狭い空間で育斗の声が響いた。





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