そんな育斗をよそに、若葉の母親は必死に頼み込む。




母「これからやり直したいの…。
あの子と一緒に幸せな家庭を作りたいの…。


酷い事いっぱいした分…償いたいの……。




お願い…あの子を……若葉を助けて…。」




"若葉"という名前を聞いた瞬間育斗の目の色が劇的に変わった。




育「若葉…だと?
若葉が誰に連れ去られた!?」



母「五十嵐っていう人です…。
お願いだから助けて!!」



育「五十嵐だと?


…わかった。
あんたは家で待っててくれ。
必ず連れ戻す。」



母「お願いします…お願いします……。」




何回も頭を下げながらお礼を言う若葉の母親を見てから育斗は急いで動き出した。

車に乗り込み、電話をかけた。





育「五十嵐……どういうつもりだ。」



五『なにが?』



育「若葉をどうするつもりだ!!」



五『…どうもしねぇよ。
あぁでも……せっかくだしちょっと味見しちゃおうかな。』



育「ふざけるな!!」





五十嵐の発言に頭にきた育斗は思い切り怒鳴った。




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