五十嵐は気を失った若葉を持ち上げた。
五「若葉ちゃんは俺がもらっていくね。
あ、それとあんたにはもう用ないから今後俺に近づくなよ。」
母「…私の…娘を返して!!」
五「娘に酷い仕打ちをしてきたんだろ?
今更母親気取ってんのか?」
母「っ……私はこれから…若葉とやり直したいの!!」
五「あーあー、うっせぇな。
ちょっと確かめたい事があるから借りるだけだ。
別に傷つけようとかじゃねぇから安心しろよ。」
母「やくざなんて信じない!!」
きりがないと思ったのか、五十嵐は若葉のお母さんを気絶させた。
そして若葉を持ち上げたまま外へ出た。
そこには一台の黒色の高級車が止まっていた。
運転手が出てきて車のドアを開け、五十嵐は当たり前のように乗った。
若葉を隣りにおろして倒れないように肩を抱いた。
五「家だ。」
運「はい。
……そちらのお嬢さんはどうなさるおつもりですか?」
五「あいつを試す。
そのために使うだけだ。」
運「そうですか。」
それから一言も会話がないまま家…五十嵐組に着いた。
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