育斗を知っていながら私に興味を持った…?
普通極道相手にそんなこと……
もしかして
「あなた…やくざ……?」
五「ご名答。
賢い子は好きだよ。」
彼がやくざだと知らなかったお母さんは混乱状態だ。
…正直私も頭が追いつかない。
母「やくざ…?
私…そんなの知らなかった……。」
五「まぁ隠してたからな。
で、何たくらんでるのかだっけ?
目的は君だよ、若葉ちゃん。」
それを聞いた瞬間お母さんが私の前に立った。
母「こっ…この子は渡さないわ!!
私の大事な娘なのよ!!
あっあんたみたいなやくざに渡すもんですか!!」
五「よくそんな事言えるよなー。
大事な娘?
……男と一緒に玩具扱いしてたあんだがさ。」
この人…本当に私にひどい事をした母親なのだろうか……。
借金を増やしていた母親なのだろうか…。
そんな事を思いながら背中を眺めていると母親が目の前からいなくなった。
ふと視線を横にすると母親が倒れていた。
「お母さん!!??」
慌てて駆け寄り、意識を確認した。
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