沙希さんは兄の友人の1人で
少し化粧は濃いが、
美人でスタイルもよくて、
女性らしい優しさのある人だった。
優一さんという
これまた兄の友人と付き合っているらしい。
今日は優一さんはいなかった。
「どうしたの?
そんなラフな格好で」
ふふっ
と優しく笑った。
「あ、えと、病院の帰りで…」
「政宗の御見舞い?
いつも大変だね~」
「いえ…お見舞いではないんですけど…」
沙希さんは首をかしげた。
けど、私の表情を見て、
気を遣ってくれたらしい。
「…あ!ねえ
あたしオススメの可愛いお店あるの!
理奈ちゃんにピッタリだと思うんだけど…
一緒にどう?」
沙希さんは明るく言ってくれた。
