「あの、今日はだめなら
明日また来ます。
では、ありがとうございました。」



明日もダメ


なんていわせるすきを与えず
軽くお辞儀をして、部屋をでた。







帰り道


医師の言葉を思い出すが


結局何を隠していたのかは分からず…




家に帰ろうとしたが


兄の事が引っかかって落ち着かないだろう

と考え、部屋着で街をブラつくことにした。





暫くブラついたあと
帰ろうかと迷っていると、





「あれっ?
理奈ちゃんぢゃない?」


遠くから自分の名前が聞こえた。



きょろきょろ見渡すと
見覚えのある顔が…



「…あ!沙希さん!」