少しだけ、深呼吸をして話し始めた。
『あたしはあの事件の日まで、みんなとも上手く関係を作れていたと思うだ。自分で言うのもなんだけどね・・・。』
「そうだな・・・。加奈は、明るくて笑顔ばっかで女にも男にも同じように仲良くしてたし・・・。」
『まぁ、そのおかげで八方美人って言われたけどね!』
でも・・・
『言ってくれるだけ・・・よかったのかも・・・。』
「・・・。」
今は、話しかけてすらくれないんだから。
『あの事件は、あたしの・・・クラスメートの男が友達の悪口を言ったからなの・・・。あたしの友達は違うクラスで・・・。友達は、悪口言われてるの・・・知らなくて、その男のことが好きでさ・・・。男は、友達が自分のことを好きなのをいいことに、からかって・・・影ではそのこの悪口言って・・・。挙句の果てには、裏から手回ししてあたしの友達のクラスのクラスメートから友達だけをシカトした。それ知ったのが・・・高校1年の冬・・だったっけかなぁ・・・?そしたら・・・その時にはその子・・・逃げちゃった。家族と一緒に遠いところに転校してた。そんなことした奴が憎くて仕方なくて・・・。つい・・・殴っちゃったの・・・。』
”なんで、祐美のこと傷つけんのよっっ!!”
”なんで、お前にそんなこと言われなきゃいけねえんだよっ!?”
”あんた・・・。それでも、人間なのっ!?”
”あぁ。これでも、人間だよっ!”
”ふざ・・・けんなっっ!!”
そのあと・・・思いっきり喧嘩した。
殴り合い・・・。