パクリと一口、口へ運ぶ。 凄く、甘い。 こんなに甘いカレーライスは初めてだ。何を入れたんだろう。……砂糖? 「どうかな?」 キラキラした目で訊いてくる優愛。 勿論、俺の答えは。 「旨い」 その瞬間、ぱあっと明るい表情になる優愛を見ていると。 たまには甘いカレーライスも良いかな、なんて思う。 甘いのが苦手なんてことを忘れてしまうぐらい、優愛に作って貰った愛情たっぷりの手料理は美味しかった。