花子がコッキーに会わないようになって一週間たちました
コッキーはあいかわらず高熱で起き上がることも出来ないまま寝ていました
時々 仲間のエッキーというアリが様子を見にきて コッキーの体力が落ちないように食べ物や飲み物を与え ひたいのタオルを取りかえていました

「コッキー しょせんあたしたちはただのはたらきアリなのよ いくら他に芸が出来たってそんなの自慢にもならないのよ ガンバったあんたには悪いけど あたしはそう思う これ以上やめなよ じゃないと身がもたないよ
あんなにガンバったのに その結果がこれなんてヒドいじゃない!
コッキー しっかりしてよ
仲間がこのまま死んじゃうなんてやだよあたし もう どうしたらいいかわかんない…
コッキーのために何やってあげたらいいの?
教えてよ コッキー …」

そう言いながらタオルを取りかえるエッキーの目からは次第に涙があふれて止まらなくなって タオルをかえる手の上にポタリポタリと落ち始めました

その時 コッキーの部屋のドアがソッと開いて 誰かが入ってきました