夏は好きだけれど、暑いのは嫌だ。 そんなことを言ったら矛盾が生じるが。 あたしは近くの木の陰に逃げ込んだ。 多少なりとも暑さは緩和されたように思うが、流れ出る汗は変わらない。 「ほらよ」 「わっ!」 急に頬がヒンヤリと冷たくなった。 康介がアイスを持って笑っている。