「あたし…お母さんとケンカして飛び出してきたから何も持ってない…」 そう言えば康介はさっきの迷子の事を話したのと同様に爆笑した。 そんな康介を見てムッとするが何も言い返せない。 どうしてこうも康介にリードされてしまっているんだろうか。 完璧に康介のペースにはまっている。 (…まったく…失礼ったらない…) 「反抗期なのか?」 右手で涙を拭いながら康介はあたしに尋ねた。 あたしは眉間にシワを寄せ、 「お母さんがうるさいの!」 そう言い切ってそっぽを向く。