「え…?」 突然ながら言葉が出てこない。 すると聞こえなかったと勘違いされたのか、少年は再度さっきよりも大きな声で言った。 「俺のこと知りませんかっ?!」 肩を揺さぶられそうな勢いだ。 凄まじい勢いに、あたしは一歩後ずさってしまう。 訳が分からない。 突然なんだというんだ。 「あの…どなたですか…?」 あたしはそう返すしかない。