「きれい……。」

私は近くにあった木に手をかけながら、言葉を吐いた。

夕日に映るその景色は、私の心の心拍数を速くする。
思わず、

叫びたい気持ちに襲われて……。そのまま、

自由に生きたぁ〜い!!

と空に向かって叫んだ。
一旦、気持ちをスッキリさせといて、正気に戻ると……。

斜面になっている途中の草がワサワサと動いている事に気付く。


「えっσ( ̄∇ ̄;)……もう、パパ来ちゃったの」

慎重に音をたてずに近付くと……。

そこに居たのは。

パパ…?

いやっ!?

「…………男の子?」