ふと……。

目に留まったのは。


大きな向日葵の花の間から見えた……秘密の道。
あまり、人が通れる様な道ではない。でも、幼い頃の私には、はっきりとそれが道に見えたのだ。

柔らかく、少し掘り返されたような土の上には

ちょうど、私くらい小さい靴の足跡が残っていた。

目を奪われたまま、その足跡を必死に追い掛けた。

すると……

ザワザワと音をたてながら揺らめく草達が私を囲う。一歩一歩確かめながら目の前に現れた、(夢のゲート)自由への虹を登っていく。

そして…
私は、いつの間にか…丘の上まで着いていた

そこは……

子供だから…まだ、視野は狭いけど

それでも

いっぱい、いっぱいに広がる

それは……
美しい小川に沿って描かれるオーロラ。
色とりどりのお花で埋めつくされた夢の国だった。