「えっ」

「……?」

「なに。そんなに、私に会いたかったんですか。ピエロさん。」

都合の良すぎた私の脳に「大丈夫ですか?」と、問い掛けるように、こっちを向いていつまでも笑っているピエロ。

何か、バカにされた気分。
…………
さっきまで頭から離れなかったメロディーを誤魔化し程度でハミングする。

すると、ピエロはまるで魔法の様に、右隣に手をやると……

一本の向日葵を差し出してきた。

きっと、下の方で摘んできた一輪なのだろう。