「喫茶、雨宿り…?」 何度か通った事のあるこの道だけど今まで気づきもしなかった。 前だけ向いて歩いていたかもしれないけどさ。 そんなに喫茶店という場所には馴染みはないんだけど、何故だか今日はとっても気になった。 別に行く宛なんて無い。 まずこれ以上情けない姿になるのはゴメンだ! そう言う意識が強かった私は、少しだけ強まった雨脚に小さくため息を落としてからチラシに書かれた矢印を追いかけた。