素直な気持ち









「俺の勝ちー!」

『絶対勝てると思ってたのに…』


喜ぶ翔の隣で、あからさまにショックを受けたような表情をする。

だってさ、一本差だよ?
すっごい悔しい。


「まぁまぁ、落ち込むなって!
罰ゲームは受けてもらうけどな」

そう言う翔は、かなり楽しそうだ。


落ち込むよ、そりゃ。
調子よかったのにな。

あ、そういえば…

『ば、罰ゲームって…?』

何させる気なんだろう。
ちょっと怖いんだけど…


「ん?あぁ。罰ゲームってか、お願いかな」

『お願い?』