「ま、とりあえず付き合えよな!
今日の罰ゲームは…負けたら勝った方の言うこと、なんでも聞く!」
『え、ちょっと、なんでよ!』
じゃーまた後で!
と言いながら自分の席へ戻って行く。
あたしの話、聞いちゃいない…
「あんたらの勝負、いつまで続くのよ」
「ほんと飽きないね~」
そう、これはいつものこと。
部活終わりにはほぼ毎日シューティング勝負をしている。
最初は二人とも自主練するために残ってて。
ある日突然、翔があたしに「勝負しない?」って声をかけたのが全てのきっかけだった。
それから今までずっと続いてる。
あたしにとって、一番の楽しみでもあるし。
『…はやく、』
「結衣、何か言った?」
『え?…なんでもない!』
はやく、放課後にならないかな…

