そんな彼女をみてあたしも笑顔で頷く。
すると希ちゃんは満足そうに帰って行った。

がんばらなきゃ。
希ちゃんが言ってくれたことを思い出して。


「……」
『……』



…とは言ったものの、やっぱり気まずくて。
お互い沈黙が続く。


チラッと翔のほうをみてみると、落ち着かなそうに髪の毛をいじっている。

翔が髪の毛をいじるのは困っているときの癖。
きっと、何から言えばいいのか迷ってるんだと思う。


長い沈黙が続く。

でも、それを壊したのは翔だった。