素直な気持ち











『それ、誰から聞いたの?』

多分翔は自分から言わないと思うし、あたしも誰にも言ってないし。
他に誰も知らないはずなんだけど…


「がんちゃんだよ、がんちゃん!」

『えぇ!?』


がんちゃんとは、あの時入ってきた先生のことだ。

まさか、がんちゃんが発信源なんて…
確かに生徒と仲いいし、あり得ないこともない…かな。


でもひどいよ。
タイミング悪いし、挙げ句の果てには女子に言っちゃうなんて。



「それで、どうなの!?」


なんか、とても必死。
もしたしたらこの子は翔のことを好きなのかもしれない。