素直な気持ち










あっという間に放課後になった。

今日女バスは部活がないから、教室でゆっくり準備をしていた。
教室には何人か残っているだけで、みんな部活に行ったり家に帰ったみたい。


今ごろ翔は部活中なんだろうな。
時計を見ると、部活真っ最中の時間帯だ。

って、また翔のこと考えてるし。


そんなこと考えたってしょうがないのに。


『…帰ろっかな』

そう呟いて立ち上がる。


すると一人の女の子があたしに駆け寄ってきた。



「ねぇねぇ!翔に告白されたってほんと!?」

突拍子もなくそう聞いてきた。