『たまたまだよーっ!
喧嘩なんてしてないし、全然大丈夫だよ』

翔に聞こえないように、少し控えめに答える。
友達は納得はしてないだろうけど、「そっか」とだけ言って戻って行った。


その子を笑顔で見送り、またボーッと考える。

やっぱ、変に見えるんだろうな。
いつも必ずと言うほど話していたあたしたちが話さないなんて。


翔と全く関わらないようにしてきたこの一週間は、なんだか今までで一番つまらなかった。
もちろん部活後のシューティングもしていない。