そのとき、ガラッと体育館の扉が開いた。


「お前ら~!自主練もいいが、そろそろ帰れよ」

『は、はい!すみません!』


顧問の先生が見回りで来たんだ。

あたしはびっくりして、焦りながらそう答えた。
そして急いで部室へ向かう。


「え、ちょ、結衣!?」

そんなあたしをみて、また翔もびっくりする。

そりゃそうだ。
まだ返事、してないんだもん。

っていうか先生、タイミング悪すぎです。



『ご、ごめん!また明日ね!』

それだけしか言えず、あたしは急いで家に帰った。