【私が君を愛した理由】




「あっ!あの、も、もうおしまいですか?」


私が足を止めると同時くらい、いや・・・足を止める方が早かったかもしれない。
その絶妙なタイミングで歌が終わった。





『いや、一回休憩しようかなと思って。』

男の子が気まずそうに話す。

「あ…そうなんですか…」




『はい…』
「…」



どうしよう!話す事なんて考えてないのに声かけるんじゃなかった!
二人の間に嫌な空気が流れる。



が、その沈黙を蹴破る様に甲高い女の子の声が響いた。






『慎吾ぉぉぉぉおおお!おまたせぇぇぇえええ!』