【私が君を愛した理由】




タッタッタッ…


足音が近づくに連れ、急に恥ずかしさなのか動揺なのか…なんとも言えない気分になり、
俺は歌いながら深くうつむいて顔を隠した。


(悪い事してるわけじゃねーのに、何してんだか…ハハッ)
心の中で一人つっこみつつ、最後のサビを歌う。


曲が終わるのと同じタイミング、いや・・・もしかしたら曲の方が早かったかもしれない。
そんな絶妙なタイミングで足音が止まり、俺はつい顔をあげた。


目に前には顔を真っ赤にしながら息を切らした女がいた。
予想通り、俺の歌を聴きに来た事がある人では無いし、まるっきり見覚えがない。


けど



なぜか俺はその姿から目が離せなかった。




━━━━・・・