やっときたか。
俺は歌いながら亜美の姿を探した。
(あれ…?いねーな。)
おかしい、亜美の姿が見えない。
亜美は正直かなり美人だ。スタイルも良い。おかげで一際目立つんだ。
尚更夜の北公園、人なんて数える程しかいない。だからそこら辺を亜美が歩いてればすぐに見つけられる。
俺の路上ライブは告知をするわけでも無い、例のごとく固定のお客さんがつく訳も無い。
だから当然俺の元に走ってくる様な人は亜美しかいない。
なのに亜美以外の人が俺に向かって走ってきてる…?
一体誰だ。
俺はその足音の正体が気になって必死に暗がりに目を凝らした。

