すべての涙は君のせい

「ほら、華音も教室行くよ?」


「う、うん!」


クラスは、私と爽斗くん、紘くんと美衣がおなじだった。



「じゃあここでお別れね!爽斗、華音になんかあったら許さないからね!!」



「はいはい。華音ちゃん、俺達も行こっか!」



私は爽斗くんと共に教室へ向かった。



教室に入ると、もちろんのことながら視線が爽斗くんに集中する。



「俺、華音ちゃんの後ろの席だ!よかった」



爽斗くんは視線なんか全く気にしていない。



というか、気付かないんだ。