「マナーは常識的な事くらい最初から心得ている。」
「うっそだー。10年前の事件の事しか興味ないくせに…」

さっきまでの、一緒にじゃれあっていた楽しそうな顔は彼の顔から一瞬にして消える。顔色を変え、レイシャルに語りかける。

「……。ごほんごほん。すまない…話を変えるがねぇレイシャル君。」

「うっわ、その喋り方キモい。」

彼の耳にはレイシャルの声が届かない。

「君がわざわざ持ってきてくれた記事、……あれは、誤りだ。」

「……は?」

「いいかい、僕はこの記事に興味を持った君の行いは評価してるつもりだ。」

「いや、興味っていうか……アンタの為だから。ってか、その口調キモいって」
「だが…非常に残念だが、この記事に載っている犯人とやらは、10年前の事件には何も関わりのない新犯人なのだよ。」

「……アンタと私の残念はどうやら違う意味らしい。」

「それでだ、レイシャル君……どうしてか教えて欲しいと思わないかい?」

「えっ……(お約束のね……はいはい。)……

知りたいです!!教えて下さいっ!!」

「素晴らしい、レイシャル君。では説明しよう。」