そう。

彼、ルーク・デモンドは元はイギリスのとある田舎育ち、 シンプソン家の令嬢である彼女とは全く縁の無い男であった。

しかし……とある日の朝、彼宛に一通の手紙が届いた。
その一通の手紙こそ、彼の運命を変える大きなきっかけとなるのだ。

送り主はニューヨークの大手企業を経営する大富豪デモンド家からだった。

ある意味で…人生の招待状。

内容は簡潔に……

貴方は、今日、デモンド家の跡取り候補者の中から見事選ばれた方です。

彼は運悪く跡取り候補の中から選ばれ、イギリスからはるばるアメリカへとやって来たのだ。

それからというもの、ブリティッシュしか知らない彼は、

英語を勉強し

マナーを学び

英才教育を受け

レイシャルという自称、彼女を作り……

本当に大変な毎日を送ってやっと、やっと、今現在に至る。

(良く頑張ったと褒めてくれ。)

この10年間で、人一倍頑張って来た彼。
さぞ良い男に成長しただろう。

そう思うだろう。

確かに、ルーク・デモンドはモテる男だ。

しかぁーしっ!

実際、レイシャルが言うには……彼には自称彼女を思いやる気持ちも無く、勉学に真面目に育む様子も無く、だらしのない男だ。

そして、そして、いつも頭の中は…

謎解きの事しか頭にない

探偵オタク

であるそうだ。