ハッピーハロウィーン★【BL】

「まぁー、許すよ。翔があんな可愛いこと言ってくれたし。
でもいつか教えてくれよ?」

「その気になったらな」

「あ、またツンに戻っちまったよ。このツンデレが」


ツンデレじゃねぇっつーの。
デレた記憶ないっつーの。

「んー、戻ってきちまったし。どーせもうこの後なにもなかったし。
今日はここに泊まろうかなぁ」

「え、まじで」

「まじまじ。いーじゃん、交際記念に★」


確かに今日は土曜日だし、泊まってっても支障はない。
けど…。ちょっと危険な気がする。
なにがって、俺の身体が。


「あーあ、翔が魔女っ娘になってくれたら、俺は箒に扮して跨ってもらうのに」

「変態。きもいぞ」

「そして箒がご主人である魔女っ娘に下剋上を果たすのだ!」

「どんな物語だよ。箒強すぎだろ」


とりあえず、と言って一馬は俺の手を自分の首の後ろへと回させた。
そして一馬は俺の腰辺りを支えてる。
めっちゃナイスな場所。丁度痛みが消えて気持ちいい。
しばらくこの姿勢でいたなぁって思ってた矢先、一馬の長くて細い指が俺の腰のある一点を突いた。


「いたぁっ!!てめっ、痛いだろ!」

「とりあえず、翔の腰痛が治るまでは俺が介護するー★」

「はぁ?」


意味が分からずに一馬を見つめると、キリリとした顔で


「覚悟するがよい。シャキシャキーン」


と言った。


「いや、だからなにそのシャキシャキーンって。
てかなんで近づいてくんの?俺、動けないんだよ?動けない相手にってのはちょっと酷くないかなぁ!?」

「酷くて結構★」

「いやいやいや、待って。お願い待って!!これ以上近寄らないで!






ぎゃぁぁあああああ!!!」






*.・☆はっぴはっぴえんど☆・.*