この術は私の精神力がもとになる。 使いすぎれば死ぬことになる。 でも…でもそれでも私は自分の死より、仲間の死の方が何百倍も怖い!! 暫く術を使ってなかったせいか、いつもより疲労感が凄かった。 土方の傷は跡形もなく消えた。 『ハァ…ハァ…ハァ…。』 「凜…大丈夫か?」 土方の手が私の頬に触れた。 『だ…大丈夫…そんなことよりも…あんたこそ…大丈夫なの…?』 土方は上半身を起こすと私を抱き寄せた。 「あぁ…お前のおかげでな。」 『よかった。沖田の願いに…背くことなく土方を助けられて…』