新撰組と千本桜の下で生きてきた最強少女









平助はなんの迷いもなく言った。











「俺は良いと思うぜ。だって、幹部のなかで一番仲良かったの総司だろ?お前が継いでくれた方が総司も喜ぶんじゃねーの?」













『でも…私はリーダーシップなんてやったことないし。それに、組長になったとしても、隊の皆を守りきれる自信がない…』















「最初は誰だってそうだよ。」













平助の言葉に私は驚いた。











『えっ?』
















平助は夜空に浮かぶ月を見ながら言った。













「俺が幹部に承認したのはまだ15の時だった。最初は自信がなくて、いざ戦いになるとよく逃げ出してた。でも、隊の奴等はそんな俺を守るかのように、戦ってくれてた。…あの時の夜空みたいだな。」














『あの時の夜空?』












「そう。俺が戦場から逃げた日の夜と同じ満月。星は月を中心に輝いているだろ?」