小さい子…てか、平助?は私の顔をまじまじと見つめた。









そして一緒に追いかけっこしていた人に言った。








「俺の友達にこんな鬼みたいな顔してる女子いねーよ、総司。」











そ、総司!?これまたビックリ。











あの、新撰組の天才剣士が私の目の前に…











平助が私の顔を覗き込むとニコッと笑って言う。









「お前さ、そんなとこに突っ立ってないで屯所に入ろうぜ。寒いだろ?」










そう。今まで気づかなかったが今の江戸は冬らしい。








沖田が言う。







「平助、部外者は入れちゃダメって言われたでしょう?また怒られちゃうよ、鬼の副長に。」











沖田が言い終わるとどこからか怒鳴り声が聞こえてきた。