「凛ちゃん!大丈夫…」 沖田は私の姿と回りを見て目を見開いている。 あとから来た斎藤も同じ顔をしている。 私は今にでも気を失いそうだったが、どうにか耐えていた。 「と、とにかく凛ちゃんは屯所の中に入って。汚れた服は洗濯するから出しといてね。それと、着るものが無いだろうから、土方さんに着るものを貰いな。分かった?」 沖田の話は私の耳には入らなかった。 私の耳には、肉を切り裂く音だけがいつまでも木霊していた。