新撰組と千本桜の下で生きてきた最強少女





――――普通に話してると思ったのに…案外回りに注意してんだ。










私はわざと沖田に嫌みを言った。









『わ、私だって注意してたよ。少なくともあんたよりはね。』










「え?そうなの?だったら何で気づかなかったのかな?あんな殺気駄々漏れにさせてる浪士に。」








『そ、それは…たまたま気づかなかっただけで。』









沖田の顔が真剣になった。






「実戦でそんな言い訳できないからね?まして、僕らはいつでも死と隣り合わせ。気を抜くことなんて一秒たりともできない。気を抜いた瞬間浪士に斬られることだってあるんだから。」