沖田は話続けている。
組長がこんなにも余裕を見せて良いものなのだろうか。
私は怪しいやつがいないか周りを注意しながら見ている。
「ちょっと聞いてるの?凛ちゃん。」
私は沖田を睨み、言った。
『組長がそんな隙を見せてていいの?巡察っていう大事な仕事をしながら仲間の命を背負ってるんだよ?』
沖田は口の端を上げて言う。
「僕が隙を見せてると思…う?」
沖田が喋るのと同時に刀を私の後ろに投げた。
――――ぎゃぁぁぁぁ!!
私の後ろには刀を構えていた浪士がいたらしく、沖田がその浪士を刺し殺したのだ。
「君も、ちゃんと注意しないとね。」
