そこには季節外れの梅が咲いていた。 『うわぁ…!千本桜みたい。』 「でしょ?この梅が僕の宝物なんだ。子供の頃のね。新撰組に入りたての時はよくここに来て1人で寝てたりしてた。」 『子供の頃?今は宝物じゃないの?』 「今の宝物は…」 沖田は私の唇に軽くキスをした。 「君だよ 。」 『また行きなり。』 「ごめんね。君を見てるとじっとしてられないんだよ。」