新撰組と千本桜の下で生きてきた最強少女




そりゃあ、怒れば誰だって怖いでしょ…





逆に怖くない人なんかいるの?









「あ…」










沖田が小さな声をあげたので訪ねる。








『どうしたの?』











「すっかり忘れてたんだけど…」














『何を?』













「君さ、袴それしか持ってないよね?」














『そういえばそうだね。』










「返り血浴びたときに洗濯したじゃん?あのときなに着てたの?」












『ん〜?土方が若い頃着てたやつを貸してもらったけど…』














「んな!?土方さんのやつを着たの?」









『うん。今はこれしかないからって…』













「土方さんのエキスが着いちゃうよ!新しいの買いに行こう!」














沖田はなんで焦っているのだろうか?










土方のエキスどころか私の体に流れてる血は土方から受け継いだ物なんだけど…











『ちょっと!別に買いに行かなくていいよ!土方の袴で十分だってば!』













「土方エキスに感染してもいいの?」











『土方エキスって何!?』













「感染した者は皆鬼になる。」












『そんなエキスないから!!』












私は必死に反論したが結局買い物に行くことになった。