もう…ここの連中は、すぐに頭に血が上るんだからぁ。
『土方、沖田!あんたらいい加減にしなさいよ!』
私が涙を目に溜めながら叫ぶと、土方と沖田の争いは消えた。
土方が沖田に言う。
「ったく…取り敢えず斎藤には謝っとけよ?あいつ、今頃何が起きたか探ってると思うから。」
「僕に指図しないでくださいよ。僕は近藤さんの言うことにしか従いませんから。」
「いいから行け。」
「嫌です。」
「行けよ。」
「嫌です。」
はぁ…総司の頑固なところはいつ治るんだろうか…
土方が爆発しないうちに総司を切り離すか。
『沖田!ほら謝りにいくよ。』
「凛が言うならいくよ。」
「お前は近藤さんの言うことにしか従わねぇんじゃねぇのかよ!」
「え?何言ってるんですか?僕の中では近藤さんが一番偉くて、次に凛が偉い、次に左之さんでその次に一くんと新八さんですよ?土方さんは選外です。」
「総司…てめえなぁ…」
ヤバイ!また喧嘩になる。
『ほら総司いくよ!』
私は沖田を引きずって土方の部屋を後にした。
