沖田と一緒に行くと嫌と言うほど甘いものを食わされる。
沖田は私の口に軽い口づけをするとウインクをして言った。
「甘味、食べに行こうよ。土方さんに許可もらってさ。」
『でも、私お金ないし。』
「大丈夫だよ。恋人であるこの僕が奢ってあげる。」
一気に回りの隊士たちの空気が変わる。
―え?沖田さんって…男好きなの!?
みたいな言葉が聞こえて来た。
私は顔を真っ赤にして沖田に言う。
『沖田のバカっ!!こんな人の多いところでなんてこと言うの!!』
私はお母さんみたいな怒り方で言った。
沖田はケラケラと笑いながら行ってしまった。
もう…
私は頬を膨らませた。
あんな沖田だけど、嫌いにはなれない。
