『最期とか言わないでよ!で?お願いって何?』
「大好きな…人…と…たの…しい…じ…ん…せいを…あゆ…んで…く…れ…」
優翔はその言葉を言うと、息を引き取った。
『やだ…やだよ…優翔ぉぉぉぉぉ!うわーん!』
私は優翔の亡骸を抱き締めながら泣き叫んだ。
『ごめんね…私が…早く気づいてあげてれば…』
私の後ろから静かに包み込むものがあった。
その温もりは、昔の黒蓮華と同じ温もりだった。
「泣きたいときは泣けばいい。僕がいつでも慰めてあげるって約束したから。」
黒蓮華の亡骸も他の二人と同じように光の粒となって、空に消えた。
