青蓮華はまだ何か言おおうとしていたが、その場に力尽きた。
そして光の粒となって空に帰っていく。
私は心の中で青蓮華に言った。
『良祐と喧嘩しちゃダメだよ?啓太…』
紅蓮華は黒蓮華の方を向いて言う。
「奴もこの場で斬り捨てなくてはいけない…奴は妖刀にとりつかれてる。それであのような様子になってしまったのだろう…」
『妖刀にとりつかれてるって…殺す以外になんか方法はないの?』
「そんな方法があればもうとっくにやっている。妖刀とのリンクを断ち切るには持ち主を殺さなければならない。それ以外に方法がないのだ。」
『そんな…あの人は…黒蓮華は昔の友達です…だから…』
「友達だからこそ楽にさてやるのだろう?今、奴の心は悲鳴をあげている。」
『それしか方法がないのなら…私に殺らせてください。白蓮華と約束したんです。黒蓮華を楽にしてやってくれって…』
「そうか…ならば仕方ない。貴様がやるがいい。だが、気を付けろ?妖刀の力はすさまじいからな。俺が危ないと思ったらすぐに奴を術にかけ、心臓を俺の刀で貫く。それだけは約束してくれ。」
『分かった。』
「あの人間もそろそろ限界のようだ。早く行ってやれ。」
私は土方が戦っている場所に向かう。
「凛!!僕たちも手伝うよ!」
沖田の声がする方に顔を向けると、それぞれの隊の幹部たちがいた。
『皆…ありがとう…』
私は泣きながら言う。
沖田は私のとなりに来て、頭に手を置く。
「泣いてちゃダメだよ。今は戦だからしっかり気合い、いれていかないと。泣くのは戦が終わってからね。」
私は泣くのを止めて笑顔で言う。
『沖田のバカ…』
「ククッ…泣くんだったら僕がいつでも慰めてあげる。」
『ありがと。』
