私は、土方に叫ぶ。
『私も手伝うよ!』
土方は私を見ずに言う。
「俺のことはいい。総司を手伝ってやってくれ!」
私は沖田の方に向かった。
青蓮華は沖田とギリギリのところで戦っている。
沖田は怒りに任せて刀を振っている。
私はそんな沖田を援護するため、回復の術を沖田にかけた。
みるみるうちに沖田の傷が塞がっていく。
そして、力倍増の術もかける。
『ヤバッ…』
力を連続して使ったため、目眩がした。
その場に膝をつく。
私は何て無力なんだ…沖田や土方、他のみんなが頑張ってるのに…
こんなことで倒れてたまるか!!
私は気合いで立ち上がる。
青蓮華が体制を崩した沖田に刀を振りかざす。
『やめてぇぇぇぇ!!』
――――――ドスッ…
青蓮華の心臓に誰かの刀が突き刺さった。
「ぐ…!てめぇ…」
青蓮華は後ろにいる人を睨み付けて言う。
後ろの人は青蓮華から刀を引き抜くと言う。
「上様からの命令だ。西の主、土方凛を黒蓮華の婚約者から解放する。桜嵐隊の一番隊隊長、この紅蓮華確かに命を下したぞ。それと同時に裏切り者北の主、東の主、南の主、貴様らはここで排除する。」
青蓮華は紅蓮華に言う。
「俺らが…何を裏切ったって言うんだ…」
「なんの罪もない人間を殺すと息巻いただろう?上様の命令は土方凛を連れ戻す、それだけだ。」
