『仲間が死んだって言うのに何で笑ってるの!?』
「仲間ね〜そんなものいらんわ。死んだらそこまでの奴だったって言うわけさ。子孫を残さず死んだものは魂が所属の千本桜に吸い込まれて永遠の主となるのだ。離れることも逃れられることもないのさ。」
『いい加減に…』
――――――ガキィンッ…!
私が刀を黒蓮華に向けるのと同時に光線のように走ってきた土方が黒蓮華と刀を交えていた。
黒蓮華は、うっすらと笑みを浮かべている。
「俺に妖刀銀河桜刀を抜かせるとはな。たいした奴だ。そこだけは誉めてやろう。人間。だが…」
―――――ギィィィィィン!!
黒蓮華の力に土方は顔を歪めている。
そして、戦いを楽しむかのような笑みになった。
土方は黒蓮華に言う。
「お前になんか誉められたくねぇよ!」
―――――ガキィン!!
妖刀をはね飛ばす。
私は思った。
人間が千本桜の主にあれほどの力がだせるなんて…
やっぱりスゴいな…新撰組のみんなは。
