沖田の回りにどす黒いオーラが放たれた。
新撰組があいつを守れんのかよと言う言葉にカチンときたらしい。
青蓮華を睨み付けながら沖田は言う。
「僕を貶すのはいい。でも…新撰組を貶すのは絶対に許さねー!!」
沖田のあんな言葉遣いはじめて聞いた。
―――――――ガキンッ!!
「おーっと…人間て奴は怒ると強くなるのかよ。まぁ言いや。そっちの方が面白いしな!」
――――キィンッ!!
沖田の刀が吹き飛んだ。
すぐに青蓮華の攻撃が来る。
とっさに、もう一本の刀を抜いてガードした。
沖田があんなに頑張ってるのに私はどうして白蓮華に反撃ができないんだろう?
私は思いっきり白蓮華の体に一太刀浴びせる。
―――――ブシュァ…!
白蓮華の血が勢いよく吹き出る。
本当なら傷はすぐに治るはずだけど、主の持っている刀で斬られた場合、すぐには回復できない。
「うぐっ!!貴様…俺の体に刀で傷をつけたことを後悔しろよ?」
――――ボタッ…ボタタッ…
血が地面に落ちる。
『やぁっ…!』
私は最後の力を振り絞って白蓮華の心臓を貫いた。
「ククッ…俺が望んでいた死にかただ…桜蓮華…いや…凛。黒蓮華を楽にしてやってくれ…頼む。」
