黒蓮華が冷たく笑い、言った。
「人間の情に取り付かれたか?俺たちは主だ。人の情なんぞ塵に近いもの。」
『私たちだってもとは人間でしょ!?』
「遠い昔の話だ。」
黒蓮華が刀を抜くのと同時に青蓮華、白蓮華が斬りかかってきた。
白蓮華は私に、青蓮華は沖田に。
―――――ガキンッ!!
土方…早く…来て…
私は攻撃を受け止めながらただただ思うことしかできなかった。
「オラァッ!!」
青蓮華が確実に沖田を押している。
「くっ…」
沖田は顔を歪めてギリギリのところで攻撃を受け止める。
どうしたら…
私が沖田を守らなくちゃ。
